僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

20年ぶりに復帰したポケモンカードゲームから学ぶもの

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 あけましておめでとうございます。2021年もよろしくお願いいたします。

 

 本年1本目の記事は、ポケモンカードゲーム・通称『ポケカ』についてです。

www.bokuboku12.net

 ポケモン。金曜の夜に枠移動したアニメも家族揃って楽しみに見ていて、その影響もあって家族で「ポケカやる?」となったのが昨年の9月、10月辺りのお話。

 嫁さんは元々現役のポケモンファンで、ポケカに関しては以前から僕の知らない間にちょこちょこコレクションしていたそうな。

 息子にとっては、もちろんこれが人生初のカードゲーム体験です。僕もポケカを真剣にプレイするのはポケモンに本気になっていた小学生の頃以来約20年ぶり。正直言って、ルールも半分忘れかけていました。なので嫁さんや息子とほぼほぼ同じスタートラインから出発する感覚。

 いざ始めてみると、これがもうほんとに……。32歳にして、小学生の頃に味わっていたあのワクワク感が一気によみがえってきて、今やポケカの無い日常など考えられないというくらいにハマってしまいました。はい、これが「沼」というやつですね。

 

 

 

 

『ポケカ』の記憶

 そもそも「『ポケカ』って何?」という方のために、ポケカそのものについてここで簡単に説明しておきます。

 『ポケモンカードゲーム』は、1996年10月20日に発売が開始された国産では初となる本格的トレーディングカードゲーム(以下TCG)。

 人気ゲーム『ポケットモンスター』のポケモンバトルを再現したカードゲームで、現在では世界大会も定期的に開催されるなど海外にも多くのプレイヤーが存在しています。これ、書いていて気付いたんですが、2021年はポケカ発売開始25周年のアニバーサリーイヤーなんですね。めでたい!

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 大人になって改めて始める前までの僕のポケカに対する印象はスバリ、「みんなカードを集めてはいるけど実際にゲームをプレイする人は少ない」でした。これ、僕と同世代で共感してもらえる方、結構多いのでは?

 20数年前のポケモンカード人気は割と凄くて、TCGを専門に扱うお店以外にもコンビニやスーパーにまでいつの間にかポケモンカードのコーナーが作られていて、1パック10枚300円という手頃な価格設定も含めて、子供でも簡単に手に取れる状況がそこら中に整っていました。

 で、カードを集めたはいいけど、「じゃあこれでどう遊ぶのか」という壁にみんなまずぶち当たるわけですね。

 カードをよく見ると、イラストの周りにはHPやポケモンのタイプを表す記号みたいなのが書かれている。下の方には「にげる」や「弱点」……って、これは一体何?と。

 僕の場合は、運良く父や妹が対戦相手になってくれたおかげで、「ルールブック片手にとりあえずやってみよう」の感じですぐに覚えることができました。ただ、周りに対戦出来る友達って正直ほとんどいなかったです。

 カードゲームは、当然ながら対戦相手の存在が必要不可欠な上、お互いがそれなりにルールを習得していなければ成立しない遊びです。当時はTCGそのものが誕生して間もなかったということもあり、カードを買った人がそれでプレイしようとする機会や、小学生でも気軽に遊べる環境が完全には整っていなかったように思いますね。

ルカ!ポケカ!

 ここまでは20年前のお話。

 では、今のポケカを取り巻く環境がどうなっているかというと、僕が小学生の頃に感じたポケカをプレイすることへの「敷居の高さ」をなんとか解消しようと、作り手側も相当意識的に取り組んでいるのがよく伝わってきます。

 YouTubeのポケモンカード公式チャンネルで配信されている「ポケモンカードゲーム ルールソング」。

 このビデオ、家電量販店のポケモンカードコーナーなんかでもよく流れているのを見かけます。

 ポケカの基本的なルールをしっかり説明しつつ、メロディも凄くスタイリッシュでかっこいい。何より、「自分もやってみようかな」と思わせてくれるこの開かれた感じがたまらないです。息子が「♪ポケ、ポケモン、ポケモンカ~ド!」と毎日口ずさんでいるのも納得というもの。

 それと、今のポケカは「これさえ買えば取りあえず遊べるぜ!」的な構築済みデッキが何種類も発売されていて初心者へのフォローがかなり手厚い。

 特に昨年の7月に発売されたこの「Vスタートデッキ」シリーズは、1箱税抜き500円という破格の安さでポケカ人口増に大きく貢献したと言われています。

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 かく言う僕も、ポケカに復帰した最初の一歩はこの「Vスタートデッキ」でした。

 僕が選んだのは闘(とう)タイプのルカリオV。かっこいいイラストに一目ぼれして購入し、今でもメインで使っているデッキの中心はこのルカリオVです。

 

 

 

 

ケカから学ぶもの

 最近の僕たち家族の合言葉はズバリ、「ポケモンカードしよう」。

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 特に僕と息子は、もう暇があればポケカ、ポケカ、ポケカの毎日です。

 僕のルカリオに対抗して息子が使うのは、ザシアンという伝説のポケモンをメインに据えたデッキ。

 ザシアンVはポケカ界隈では知らない人はいないほどの超有名&超強力カードで、なかなか簡単には勝たせてくれません。

 

 6歳にしてルールやカードの効果をそれなりに把握し、「ここで『ポケモンいれかえ』引きたいなあ」などとゲーム中に頭を捻る息子の姿にはとてつもない成長を感じます。この間までひらがなを1文字ずつ頑張って読んでいた子とは思えない。

 息子はポケカのおかげでひらがなやカタカナをこれまでよりもスムーズに読めるようになり、ゲーム中に行うダメージ計算で2~3桁の足し算引き算も自分からできるようになってきました。凄い。

 ただ一方で、試合に負けたとき、自分の思うようにいかなくなったときに思考が追い付かなくなって泣いたり暴れたりする悪癖も……。

 ひとりっ子で誰からも超可愛がられている息子にとって、この「自分の思うようにいかない」経験はとても貴重なのだろうと思います。最近では、悔しい気持ちを抑えて歯を食いしばりながら僕に再戦を挑んでくるようにもなりました。

 そんな彼の姿を見ていると、僕も手加減せずにぶつからなきゃと背筋が伸びます。そして、大人になってから本気で取り組むポケカはとてつもなくエキサイティングで面白い。結構、頭使うゲームなんですね。

 そう言えば、僕も小学生の頃にポケカで父親にボコボコにされて色々学んだなあ、と(笑)。

 あの頃に父親が使っていたフーディンのカードは未だにトラウマなのですが、僕のルカリオが息子のトラウマになる日は果たして来るのでしょうか。家族でポケカを極める日々はまだまだ続きそうな予感です。