僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな7歳の息子とのウルトラ備忘録です。

保育園の運動会で息子がヒーローになった話

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今週のお題「秋の空気」

 

 大人になってからは時間の流れが早く感じるようになったせいか、「秋の空気」に気がつく瞬間が減ったなあと思います。

 

 夏の暑い日が終わると急に肌寒くなって、いつの間にか冬になっているイメージ。気候の変化で日本に四季が無くなりつつあるなんて話もありますけどね。でもどんなに短くても、僕が一番好きな季節は秋です。圧倒的に過ごしやすい。

 秋の風物詩と言えば運動会。

 最近の小中学校では、新しいクラスをいち早く団結させるために5月くらいに運動会をやったりするところもあるそうですが、秋を愛好する僕としては「いやいや…」と待ったをかけたくなる。ただでさえイベントの少ない秋からこれ以上何も奪うな。

 今日は、息子が保育園の運動会でヒーローになったお話を。

 1歳の頃はよちよち歩きで運動会に参加していた息子が、ちゃんとバトンを持って走っているだけでも感動ものなんですけど、まさか息子のことを知らない周囲の親御さんたちからも「がんばれー!」と声援を受ける日が来ようとは。

 撮ったビデオ、何回も見ちゃいますもんね。完全なる親バカです。

 

 

 

 

ップをねらえ!

 チーム別リレーでアンカーの大役を任された息子。

 僕も含めて家族・親戚一同はそのことを全く知らされておらず、トラックの中で当たり前のようにアンカー用のゼッケンを身に着けている彼の姿を見て浮き足立っていました。「え、アンカー?大丈夫?…が、がんばれ!」みたいな(笑)。

 息子がアンカーとなると、次に期待してしまうのは我が子がトップでゴールテープを切る姿です。

 リレーが始まると、息子のいる緑チームは順調にトップを快走。「このまま行けばもしかして……」と、僕もビデオ片手にそりゃあもうワクワクしましたよ。

 実は僕も、中学生の頃に運動会のリレーでアンカーを任されて一番にゴールしたことがあるんです。あの時、母親はもちろん遠方から見に来てくれていた、今はもう亡くなった祖父母がもの凄く喜んでくれたのを今でも覚えていて。当時は「そんなに喜ぶほどのこと?」と思いましたけど、今は祖父母の気持ちがよく分かる。

 息子の番がだんだん近づいてくる。多分、本人よりも僕の方がドキドキしていました。

さかの展開、そして…

 ビデオを撮りながら「あれ?」と思ったのは、息子より一つ前の女の子が走っている頃。

 さっきまでトップだった緑チームが、赤チーム黄チームにあっさりと抜かれて、ついには一周遅れにまでなってしまったのです。

 よく見ると、その子は足を引きずって走っていました。後で聞いた話では、運動会の直前に足を怪我して満足に走れる状態ではなかったそうです。

 息子は、他の2チームのアンカーがゴールテープを切る中で、足を引きずりながら走るその子をライン上でじっと見つめていました。このリレー、本番前に何度か練習もしていたのでしょう。彼は前の子の足の事情をちゃんと理解していました。大勢の親御さんの前で、手足をバタバタさせたりもせずにじっと待つ息子。偉いぞ。

 足を引きずりながらも見事走り切った女の子には、会場全体から温かい拍手が。そして、バトンを受け取ってひとりトラックを駆ける息子にはあちこちから「がんばれー!」と大きな声援!

 息子がゴールする頃には、まるでメジャーリーガーがサヨナラホームランでも打ったかのような会場の一体感。

 去年までは、どの競技をするときも僕の持つビデオカメラを探してピースサインを連発していた息子が、口を真一文字に結んで、一生懸命に腕を振ってゴールテープを切る姿はまさにヒーローでした。めちゃくちゃかっこ良かった。嫉妬しそう。

ーローのお出迎え

 保育園の運動会って、僕もそうですけど基本的に自分の子供にしか目がいかないものです。

 それが、偶然に偶然が重なってああいうシーンが生まれた。息子は、俗に言う「持ってる」男なのかもしれません。

 運動会が終わり、さっきまでのキリリとした表情からいつものおちゃらけ太郎に戻った息子。ヒーローのお出迎えは家族みんなで盛大に。みんなに頭をガシガシ撫でられながら照れくさそうにする姿もまたかっこ良かったぞ。そんな息子が、帰り際に僕に一言。

 

「運動会頑張ったからタイガのトライストリウムのお人形さん買ってー!」

 

 おぉ……そう来たか。

 僕もこの日ばかりはさすがに駄目とは言えず、光の速さでおもちゃ屋さんに駆け込んだのでした。

 それにしても、ちゃんと運動会が終わった後のご褒美のことまで考えていたとは、なんてしたたかなヒーローなんだ。