僕が僕であること(仮)

ジードとルーブが大好きな4歳の息子とのウルトラ備忘録です。

息子の「特撮を見る目」が肥えてきた気がする

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 息子の“マイフェイバリットウルトラマン”。実はタイガでもタイタスでもフーマでもなく、今は「ザ・ネクスト」だったりします。

 ザ・ネクストとは、2004年に公開された映画『ULTRAMAN』に登場したウルトラマンのコードネーム。テレビシリーズ『ウルトラマンネクサス』の前日譚として製作された『ULTRAMAN』は、従来のシリーズの枠に収まらないリアルな描写と、ウルトラマンを生物として再解釈することで全く新しいウルトラの世界を築いた意欲作。大人が見ても楽しめる作品を標榜していただけあって、今なお大きなお友達からの支持は高いです。僕も大好きな作品。

ULTRAMAN
 

 リアル志向で、結構グロいシーンも多いんですよ。敵怪獣のザ・ワンは人間の変異体。特殊メイクを活用した進化の過程もさることながら、人が殺されるシーンも遠慮なく出てきます。ヒーロー側のザ・ネクストも、ウエットスーツ然としていた従来のウルトラマンとは違い筋肉や血管がむき出しになったような生物感のある造形。正直、子供が見るにはキツい作品なのかなとずっと思っていました。

 

はや研究家の域にまで…

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 最初に息子がこの映画に食いついてきたときは、まさかこんな1日中DVDを見るほどハマるなんて思ってもいなくて。グロいシーンがトラウマになりやしないかとソワソワしていたんですけどね。全く無用な心配でした。

 今では好きなシーンを繰り返し見たいがために、テレビのリモコンの操作方法まで独学でマスターしつつあります。本当に、子供の覚えの早さと好きなものへの執念は凄まじい。ついこの間まで「これ見せて―」と言って僕にリモコンを渡しに来ていた息子が、今は一人でディスクをセットしてちゃちゃっとメニュー画面まで行き着いてしまうんですもんねえ。

 彼のお気に入りは、主人公・真木舜一の同僚パイロットがF15イーグルのコックピットからウルトラマンに向かって「まきーっ!」と叫ぶクライマックスのシーン。嫁さんに「同じシーン何回見るんや」とツッコまれながらも、キャッキャキャッキャ言いながら「まきんまきん!」と喜ぶ息子の姿が微笑ましい(笑)。

 最も惹かれているのは、ザ・ネクストのデザインのようです。DVDを見るときには必ず怪獣図鑑のネクストのページをテレビの前に広げて、背中の突起や頭部の形状を映像と照らし合わせる。その様はもはや研究家の域。ネクストの活躍を見ながら、毎日ため息をもらすように「かっこいい…」と呟いています。

供がものを見る基準

 今の子供たちは、僕たちの時代と比べても特撮に限らず色々な作品や文化に触れる機会に恵まれていますよね。だから、それらにいつどんな環境で触れるのかが一番大事なのだと思います。

 特撮に関して、僕たち大人が考える「大人向け、子供向け」の区別って実はあまり意味を成していなくて。子供はそういう基準でものを見ていない。その時の自分に刺さるかどうかが全てなんですね。

 息子が『ULTRAMAN』にハマったのは、見る順番が大きかったのかな、と。『ジード』以降のニュージェネとウルトラマンゼロが主役の劇場版やファイトシリーズでウルトラの世界に飛び込み、彼の中である程度ウルトラマンのイメージが出来上がった頃に見た『ULTRAMAN』はさぞかし驚きや発見に満ちていたことでしょう。

 僕もこの作品に関しては、大人になって改めて見返したからこその発見が沢山あります。例えば、最初は10m前後のアンファンスという形態だったウルトラマンが戦いの中で50mのジュネッスへ進化していく見せ方は、ある意味『シン・ゴジラ』の先取りとも言えますよね。ロックのテイストを取り入れた音楽も、当時は「ウルトラっぽくない」とか思ったけど、今聴くとフルCGで自由自在に飛び回る新しいウルトラマンの映像に凄くマッチしていて。

 B'zのギタリスト・松本孝弘さん作曲の『Theme from ULTRAMAN』、保育園へ向かうときに息子が毎朝口ずさんでいます。周りからはかなり変わった子だと思われていそうです。

Theme from Ultraman

Theme from Ultraman

  • 松本孝弘
  • ホリデー
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

撮を見る目

 これまではウルトラマンと言えば現行のシリーズの一番新しい録画を見せていれば十中八九大喜びしていた息子も、自分の好みではない回があったりすると特に反応しないケースが出てきました。今放送している『タイガ』がどうという話ではなくて、息子にも「特撮を見る目」が段々養われてきたのかな、と。

 ちなみにザ・ネクストでは赤のジュネッスよりも黒のアンファンスが好みだそうな。理由は「ちょっと弱いけどかっこいいから」。ジードではロイヤルメガマスター、ルーブではウルトラマングルーブと、常に各ウルトラマンの最強形態を推してきた息子がここに来て渋いチョイス。進化途中で満足に戦えない戦士の奥ゆかしい魅力を理解し始めたということでしょうか…!

 ここ2、3年の間で着実に目の肥えてきた息子が、これから選ぶのはどのウルトラマンなのか。昭和、平成、令和とそれぞれの時代の作品を同じ目線で見つめる彼の動向から、同じくウルトラマン好きの僕は目を離せずにいます。