ウルトラマンに次いで息子が夢中になっているもの、それはYouTube。
以前にもこんな記事を書いているのですが、この頃からそんなに状況は変わってないかなあ。一度YouTubeの楽しさに魅了されてしまうと、子供と言えどもなかなか抜け出すのは難しいようで。確かにタブレッドを開いている間はずっと自分にチャンネル権がある状態ですから、何かとダメダメ言われがちな4歳児にとっては少なからずストレス発散になっているのかもしれません。
その証拠に、息子は見ている動画がちょっとでもつまらないと判断したらさっさと見切りをつけて別に動画へ移動していく。それを何度も繰り返して動画を厳選していく様はまるで芸能事務所のオーディションのよう。純粋無垢な子供だからこその過酷で厳しい選考には、隣にいる僕も思わず見入ってしまうときがあります。
僕もヒカキンを見てみました
そんな息子が最も夢中になっているYouTubeのチャンネルが、もはや説明不要の超有名ユーチューバー・ヒカキンによる「Hikakin TV」。
世代故の偏見も交じっているとは思うのですが、僕の中でユーチューバーって本当に胡散臭いイメージしか無くて。ヒカキンにしても「なんかやってるなぁ」くらいにしか思えず、息子がなんでそんなに夢中になっているのか全く理解出来ませんでした。他にもっと面白いもんあるだろって。
まあでも、僕も一応「育児関連」のカテゴリーでブログを書いたりしている手前、息子が楽しんでいるものを大して調べもせずに上から否定するのは気が引けます。ということで、息子が嫁さんと買い物へ出掛けている隙に一人で見てみましたよ、ヒカキン。そしたらね、いやーこれが案外面白くって(笑)。
敷居の低さが魅力
息子が繰り返し見ているのは、『5万4000円の弁当がヤバすぎたwww』ってやつで、神戸牛を使った5万4000円の超高級弁当をヒカキンがひたすら旨そうに食べる動画。
テレビでプロのレポーターがやる食レポとは全然違って、本人の口からは「うまい」「おいしい」「ヤバい」「うま過ぎる」みたいな何の捻りも無い単調な言葉しか出てこないんだけど、ヒカキンの顔芸と動画のリズム感のせいで全部説得力ありまくりなんですよね。「俺にも食べさせろぉー!」ってなる。
他にも『ペヤング納豆食べてみたらめっちゃヌルヌルwww』とか『日本一高い卵かけご飯作ったらヤバすぎたwww』とか、ほんとに一つひとつ見たらめちゃくちゃしょーもないのに、庶民の純粋な好奇心が掻き立てられるから悔しくて悔しくて。中には別に見なくてもいいかと思うようなのもあるんだけど、特にこの「やってみた」系の動画は文字通り何でも取りあえず「やってみる」ところからスタートしていて、こっちも軽いノリでポチッとクリックしてしまう敷居の低さが魅力です。
ヒカキン本人が死ぬほど楽しそうなのも癖になる。これを自宅で一人で撮っているのかと思うとますます笑えます。
くだらないから面白い
ヒカキンが子供にウケるのは、先述した顔芸と独特のリズム感、あと難しい言葉がほとんど出て来なくて分かりやすいのも大きいですね。コロコロコミック的な、面白さとくだらなさのミックス感。
同じ映像コンテンツでも、テレビのバラエティ番組が「一定数の人がそこそこ楽しめるように作られたファミレスの料理」だとしたら、ヒカキンの動画は「駄菓子屋で食べる50円だか60円だかの添加物たっぷりのカップ麺」って感じ。どっちも好きだけど、抜群に美味しいと感じるのは意外と後者だったりして。
でも僕がこれから息子と一緒にヒカキン見るかっていうと、多分見ません。自分の息子が通う駄菓子屋に、親の僕が入り浸るというのも変かなと思いますし。「親に怒られるかも」というギリギリのスリルを味わいながら満喫する体に悪いお菓子や漫画って、子供にとってはその時点で考え得る最高の娯楽なんですよ。今の息子にとってはヒカキンがそれに当たるのかな、と。
もう今から嫁さんが「まーたヒカキンばっかり見てー!」って怒っている様子が目に浮かぶ。僕は父親としてそれに同調しつつも、せっかく覗き見したことだし「いやでもヒカキン面白いよな」とこっそり息子の味方でいてあげようと思います。相変わらず意地悪なやり方で申し訳ないけど(笑)。