僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

最後の花火になったので、今年の夏を振り返ってみる。

 真夏のピークが去った 天気予報士がテレビで言ってた

それでもいまだに街は 落ち着かないような 気がしている

 

夕方5時のチャイムが 今日はなんだか胸に響いて

「運命」なんて便利なものでぼんやりさせて

 

最後の花火に今年もなったな

何年経っても思い出してしまうな

 

ないかな ないよな きっとね いないよな

会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

若者のすべて

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  僕は、四季の中では「涼しいから」という一点のみの理由で秋がダントツに好きです。

 今年の夏も暑かったですよね。最高気温が体温に迫るとか、ちょっと正気の沙汰じゃないような気がします。沖縄より京都のほうが暑かったりするんですから。

 家族と外へ出かけるときもまず注意するのは熱中症対策。街を歩く人を目をやると、右手にスマホ、左手には流行りの携帯扇風機ですよ。人間、そのうち腕が2本じゃ足りなくなったりして。僕は基本的に暑がりなので、ここ最近の酷暑には相当うんざりしています。

 でも、どうしてだろう。暑いのは大嫌いなのに、夏が終わっていく頃に感じるこの寂しさは。

 子供の頃は単に長い夏休みが終わることへの抵抗感だと信じ込んでいましたけど、大人になっても夏に対するこのセンチメンタルな感情は変わらない。それこそ天気予報士がテレビで「真夏のピークが…」なんて言っているのを聞くと、「あー、終わっちゃうのか、そうかー」って妙に考えさせられるところがあります。不思議です。

 

2019年、夏の思い出

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 うちの近所で毎年行われる夏祭り。今年から花火の打ち上げも実施されるようになり、地域の人たちが集まる大きなイベントになっています。

 息子がこの夏祭りに参加するのは3回目。

 最初はよちよちと歩き回るだけで精一杯だったのに、今はもう放っておくと色んな出店に一人で顔を出しては「これやりたい、あれやりたい」のオンパレード。彼の成長ぶりに喜びを覚えつつも、一緒に着いて回る立場からするとこの無限のエネルギーには圧倒されてしまいます。でも確かに、あの出店がずらーっと並んでいる光景はテンション上がるわな。

 令和の時代になっても、夏祭りの金魚すくいの風景はずっと残っていて欲しい。なんかこう、捕れるかどうか分からないけど頑張る…子供の一歩前へ進もうとする気持ちが見えるのがいいなと思います。僕、金魚嫌いなんですけど(笑)。ちなみに今年の息子は2回挑戦して1匹も捕れずに号泣しておりました。また来年、頑張ろうな。

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 最近はサッカーがマイブームの息子。彼の興味が公園の遊具からボール遊びに移り、この夏は週末のサッカーが恒例になっていました。

 僕も一緒になってボールの蹴り合いっこをしていると、日頃の運動不足がちょっと解消されたような気分にもなります。そして一生懸命にボールを追いかける息子の後ろ姿は清々しい。ただサッカーのセンスはどうだろう?いやいや、楽しく出来たらそれでいいのです。

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 宝塚大劇場の前にある「花のみち」。

 ここを息子と一緒に散歩するのが楽しくて。道はいつも綺麗に掃除されていて気持ちがいいし、周りの建物なんかを見ても凄くおしゃれ。暑い日でも足取りが軽くなる道です。「花のみち」と言うだけあって、春にはさくら、夏はあさがおと季節ごとに違う顔を見せてくれるのも魅力。この道を通って手塚治虫記念館へ行くのが僕たちの定番コースになっています。

 近場でちゃちゃっと済ませる感じではあるのですが、今年も夏らしい思い出はそれなりに作れたかな、と。息子もそろそろ目の前のことが記憶に残っていく年齢。今年の夏の出来事が、「何年経っても思い出してしまう」ようになったら嬉しいなあ。

は夏が好きなのかもしれない

 春、秋、冬の出来事を季節ごとに区切って思い出として語ること、実は少ない気がします。季節というよりも、入学式やクリスマスのようにイベントごとで思い出す感じ。

 夏にはそういう形式ばったイベントが少ない代わりに、地域のお祭りに参加したりそれぞれ自由に出かけたりスポーツをしたり、能動的に動くことが多いという特徴がありますね。夏の解放感ってそういう部分と決して無関係ではないのかも。

 そして夏が終わると秋が来て冬が来て、年の瀬がやってくる。一年が終わっていくことを、気温や景色の変化と共に肌感覚で少しずつ知っていく時期なんだと思います。終わっていくのが「寂しい」感覚はその辺りから来るのでしょうか。

 僕、今まで自覚していなかっただけで、本当は夏が一番好きなのかもしれないです。

 息子と過ごす時間や、好きなバンドの歌がそうさせてくれました。僕の住む街では夕方5時のチャイムは鳴らないけど、汗びっしょりになって夏を楽しむ息子の姿は、僕の胸に響き続ける大切なシーンの一つです。