僕が僕であること(仮)

ジードとルーブが大好きな4歳の息子とのウルトラ備忘録です。

背伸びしたい盛りの息子に「こどもびいる」を買って帰った日

f:id:ryo_nf3000:20190519142611j:plain

 最近の息子、何をするにも一生懸命に背伸びをしている感じが凄くかわいくて。

 一緒にお買い物へ行くと、何故かビールのコーナーに一直線で駆けていく。多分、僕の父親が帰ってきたときに飲んでいた缶ビールが印象に残っていたのだと思います。ビールを飲み干した後に大抵のサラリーマンがやる「くぅー!」というあのリアクション、マミーで真似する息子の姿がまたかわいい(笑)。

 そんな「背伸びしたい盛り」の息子のために、仕事帰りのウルトラマンショップで「こどもびいる」というものを買ってみました。

www.hashimoto-gangu.com

 見た目は泡の少ないビールですが中身はもちろんジュース。息子がいつも遊んでいるウルトラマンのおもちゃのパッケージとはちょっと違うお洒落なラベルと、そもそもビンに入っている飲み物自体が彼にとっては珍しく、「ビール買ってきたよー」と袋から取り出すとキラキラ目を輝かせて喜んでくれました。味も気に入ったようなので、また今度買って帰ろう。

 

「かわいい」の意味が変わってきた

 さて、子供は「子供扱い」を嫌うとよく言います。その第一段階が4歳半になった息子にもやってきました。

 身体や頭の成長と共に、これまで出来なかった色々なことが出来るようになってくる。例えば、公園の遊具に上り下りするとき。今までは僕の補助が必要だった場所でも、何とか一人で上ろうとする。僕が手を貸そうとすると、「ひとりでできるから!」と振り払う。その背中は4歳半とは思えないほどたくましい。

 食事のときも、赤ちゃんのときから使っていたスプーンやファンシーな絵柄のお皿を嫌がることが増えました。大人の僕からすると、代わりに出したウルトラマンのプリントされた食器と何が違うのかと思ってしまうのですが、息子の中には何か明確な線引きがあるようです。

 そのくせ一緒にウルトラマンを見ているときは必殺技のポーズを全力で真似したりしていて、その絶妙な「背伸びしきれてなさ」が愛らしかったりするのですが。息子を見ながら、僕や嫁さんが思わず口にしてしまう「かわいい」は、動物の持つ本能的なものから人間的な成長を認知する言葉へ意味が変わってきた気がします。

分のことを好きになろう

 彼の成長に気付きつつも、やっぱりこれまでのただただ可愛かったあの頃の息子でいて欲しいという感情も少し残っていて。僕もまだまだ父親になりきれていないなと感じます。

 「背伸びしたい盛り」は、言い換えるならば「自分のことを好きになるための時期」なのかもしれません。自分が出来るかもしれない、やってみたいと感じたことへ素直に向かっていく姿勢が育つ時期というか。息子には、とにかくやりたいことを出来る限りやって、失敗したり達成したりして自分という存在を自分で認められるようになってもらいたい。自己肯定感というやつです。

 自分で言うのもなんですが、僕はこの自己肯定感が著しく低いまま大人になりました。多分、両親の影響です。

 両親のことは今も好きです。愛情を感じていなかったわけでもないのですが、結構なんでも、否定されてきた気はします。子供の頃に褒められたりした記憶はほとんど無く。単に褒めようがなかっただけかもしれません。「自分のことを好きになる」気持ちが今でもピンと来ないのは、正直重症だなと感じます。

 だからこそ、息子には他の誰よりも自分のことを好きになって欲しい。

さな勇気を応援したい

 僕も親なので、息子が無理して頑張ろうとしていること、照れながらも一歩踏み出そうとしている瞬間って何となく分かるんです。大人の僕からしたらほんの些細なことで、条件反射で嘲笑してしまいそうになるのですが、そこで一歩踏みとどまって息子の背中をちゃんと押してあげられたら。

 「こどもびいる」を買って家に帰るまで、僕はそんなことをずっと考えていました。

 僕も基本的には意地の悪い人間ですから、何も考えていなかったら息子に「これはほんまのビールちゃうでー。ジュースやでー」とか言ってしまいそうでしたよ。でもそんなことしたらせっかくの「こどもびいる」が台無しです。僕にとっては単なるジュースでも、息子にとってはそれを飲むことが大人へ近づくための大事な一歩かもしれない。よくよく考えてみたら、「ビール」と名のつくものを口にするって子供にとっては勇気のいることです。

 コップに注がれた「こどもびいる」。息子は、いつものジュースと違って大切そうに両手でコップを持ちながらゆっくりゴクゴクと飲んでいました。

「ビール飲めたなぁ。これで大人の仲間入りやね」

僕の言葉に「うん」と大きく頷いた息子の表情は、一段と充実していたようでした。これからも、どんどん背伸びしようとしていいからね、と。