昨年の11月に家に届いてそのままだったスーパーミニプラ・グリッドマン。なんとか令和になる前に開封することができました。
半年間も手付かずだったのは、仕事やら何やらで忙しく組み立てる時間が無くて…というのは単なる言い訳で、本当の理由は僕の「プラモ・コンプレックス」。
父親がファーストガンダム世代で、僕が小学生くらいの頃に家でガンプラをよく作っていたんですよ。その様子を「あんな細かい作業をよく何時間も続けられるなあ」と思いながら眺めていたら、知らず知らずのうちに食わず嫌いになっていて。僕は性格もどちらかと言うとせっかちで面倒くさがりですから、プラモなんて自分には向いていないと勝手に線引きしていた部分がありました。
そんなプラモど素人の僕も、このスーパーミニプラ・グリッドマンだけは見逃せなかった。バンダイのホームページにアップされていた商品画像のかっこ良さと、何よりアシストウエポンを合体させてゴッドゼノンやサンダーグリッドマンを再現できるところに一発で心奪われました。
今回は、僕と同じようにプラモが苦手な方にこそ読んでもらいたい記事。ガンプラ好きの父親が見たら大笑いするであろう数々の失敗を、ここにさらけ出してみようと思います。
好きだからこそ慎重に
僕のグリッドマンへの愛(笑)は、このブログでも何度か書いてきました。
昨年の『SSSS.GRIDMAN』から続くグリッドマンブーム。リアタイ世代としては、本当にこれ以上ない幸せな時間を過ごさせてもらいました。
アニメ版はもちろん原作への思い入れもこれまで以上に深くなり、そうなると「自分の部屋にフィギュアを飾りたい!」と居ても立ってもいられなくなるのがオタクの性。色々と調べてみた中で、スーパーミニプラは可動性と見た目のかっこ良さ、値段のバランスが最も取れていました。
で、実際に作ってみました。
かっこえぇ!!!
語彙力の崩壊と共に文字の色も変わってしまいましたよ(笑)。
作る前に用意したのは、100円均一で購入したニッパーのみ。商品の扱いは一応「食玩」となっていますが、パーツはそれなりに多く結構本格的なプラモデルです。パーツを切り取ったときにどうしてもバリが出てきてしまうので、これから作られる方はヤスリを用意しておくといいかもしれません。
素組みでこのかっこ良さ。グリッドマンのシャープなマスクがちゃんと再現されていて、プロポーションも抜群。腕や脚も可動域が広く、ばっちりポーズが決まります。両肩のアーマー、本物さながらのパカパカ感が素晴らしい。
大好きなキャラクターのプラモだけあって、説明書の手順を一つひとつ確認しながら慎重に作りました。確認もせずにパチンとはめてしまって取れなくなっちゃった…みたいな事態は避けようと、ここ最近では一番の集中力を発揮!話しかけてきた嫁さんの声すら聞こえなくて、そのときはさすがに怒られましたが(笑)。
失敗は慣れてきた頃に…
グリッドマンが思っていたよりも簡単に完成したので、勢いでゴッドゼノンの組み立てに突入。しかし、これが良くなかった。仕事でも何でも、失敗は慣れてきた頃に起こるって散々思い知っているはずじゃないかぁー!!
一番の失敗はシールの貼り間違いです。シール貼りって簡単なようで難しい、プラモ作りの工程で最も厄介な作業かもしれません。第一、こんな小さいシールを手で貼ろうだなんて。ニッパー、ヤスリに加えてピンセットは絶対に用意しておいたほうがいいですね。これもまた勉強。
そして慣れてくると、最初はこまめに確認していた説明書も見なくなる。かっこつけてさらっと作ってみたくなってしまうんです。なぜ学習しないのだ、昨日の自分よ。おかげでこんな失敗をしていましました。
左肩のシールを反対に貼ってしまうという…。またこういうときに限ってピチッと貼ってしまっているんですよね。剥がそうかとも思いましたが、失敗が更なる大失敗を呼ぶ未来がはっきりと見えたので諦めました。
それでもプラモづくりは楽しい
その他にも、左右のパーツを間違えて組み立ててしまい、せっかく作ったのを一度バラすことになったり、何度指で押し込んでもなかなかはまってくれない部分があってイライラしたりもして。
でもやっぱり、出来上がったときの満足感。これは完成済みのフィギュアにはないプラモならではの大きな魅力ですね。僕も大人になったのか、「組み立てる」という作業にやっと楽しみを見出せるようになった気がします。作っている最中は特に高揚感があるわけでもないのですが、自分の世界に入り切って没頭するあの感覚は癖になりそう。
リアタイ時にはとうとう買ってもらえず、同じ団地の友達が持っていたおもちゃが羨ましくて仕方なかったゴッドゼノンとサンダーグリッドマン。それだけに思い入れも強くて。
色々と失敗はしてしまったけど、自分の作ったプラモを眺めながら過ごす自分だけの時間は、「この時間のために俺は日々頑張ってるのかも」と自分を奮い立たせるには十分過ぎるほど充実していました。僕の父親がガンプラ作りに精を出していたのも、そんな理由だったのかなあ。